本物を感じてさせてあげたい

インターネットの普及により即座に調べ学習ができるようになりました。でも、そこに書かれていることの意味も理解できないままただ写している子どもが多いなぁと感じます。

 

物語を読んでも、そこに出てくる花や木、鳥がどのようなものなのかを想像することもせずに読んだつもりになってしまう、これは本当にもったいない。スマホの先にある世界は果てしなく広がっています。しかし、実物をさわって肌で感じたり、大きさを見て驚いたり、そういう感動をしているでしょうか。

 

 

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子どもたちがたっぷり外遊びをする時間がなくなったり、大人が忙しすぎて子どもと一緒にいろいろな体験をする時間が少なくなったりして、私たちが思っている以上に子どもたちは「架空の時」「本当を知らない世界」で生きているような気がしてなりません。

 

 

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小学4年生の国語の教科書に「プラタナスの木」という物語があります。この単元に入ったとき、プラタナスの木を見たことがあると手を挙げた子どもはいませんでした。(私が学習支援をしている勤務校でのことです。)

 

「え?!ほんとにほんと?ほんとにそう思ってる?」

 

 

翌朝、出勤途中で見つけました。

「プラタナスの木」を!

街路樹です。学校の玄関を出て10秒の大通り、通学路です。子どもたちは毎日見ているはずなのに、「プラタナスの木は見たことがない」と思っているのです。

 

 

私は、プラタナスの見事な葉っぱを1枚拾って、学校へと向かいました。

国語の授業で、担任の先生が子どもたちに見せてあげていました。

 

私にできる限り、私のそばにいる子どもたちには「実物」「本物」の触れるチャンスを創ってあげたい。どうしたらそれができるのかなぁ、2021年はチャレンジしたいです。