語彙力を育てるのは お母さん!

「語彙を増やす」と「語彙力を育てる」は、ちがいます。

語彙とは、その人が使う言葉。それを増やすために、一般的には本を読んだり問題集などを使たりして覚えようとしますね。語彙力は、言葉を使う力。ところが、読書や問題集を解くだけでは、「語彙力を育てる」ことはできません。

 

「秋だな~って思うこと、なあに?」と聞かれて答えられない子がとても多いな、と感じています。学校でも作文教室でも同じです。言葉だけ知っていても、自分の体験や感覚、感情とセットになっていないようです。逆に、体験したことや感覚、感情を表現する言葉がわからない場合も多くあります。

 

大人も子どもも忙しい毎日。子どもたちと一緒に何かをしながら、どのような言葉を交わしているか、ちょっと思い浮かべてみませんか。

 

『モモ』の世界にいた「時間泥棒~灰色の男たち」は、私たちの回りにもうろうろしています。

 

「灰色の男たち」に負けてはいられません。

子どもたちと一緒に夜空を見上げてみてください。きれいな十五夜お月さまが目に飛び込んできましたね。ひんやり涼しい風を皮膚で感じ、ちょっとさびしげな虫の歌が聴こえました。金木犀が少しだけ香り始めたのもこの日。たった5分でも視覚・聴覚・嗅覚・皮膚感覚とお母さんとの会話から言葉と体験、感覚、感情が結びついて子どもの記憶に残ります。お団子を作って食べたら、さらに触覚・味覚!小学生も中学生も高校生も・・・大人だって同じです。

 

「大学いも」を作ってみませんか。さつま芋を乱切りにしてフライパンに並べ、油とさとうを大さじ2ずつ入れて、蓋をする。まるでポップコーンを作るみたいにふりふりすること15分!場げずに美味しい大学いもの出来上がりです。お芋を切るところからフライパンを洗うまでたったの25分。

 

 

 

「語彙力を育てる」のは、お母さん!

 

 

 

「秋だな~って思うこと、なぁに?」