『クリスマスの約束』で・・・。

 もう9年目になるそうです。
12月26日ごろテレビで小田和正さんのコンサート『クリスマスの約束』を見たことがありますか。
私たちが高校生だったころと変わらない美しい声で、懐かしい曲を歌ったり、若手ゲストと共に新しい音楽を追求しながら、音楽の楽しみを伝えてくれる番組です。
先日、今年の『クリスマスの約束』の収録コンサートへ行ってきました。
 もう還暦をとっくに過ぎた小田さんなのに、
「さすが、プロだわぁ!」
エネルギーがそのまま伝わってきました。
「毎年、アンコールをやるんだけど、今年はアンコールをするような気にならない企画だから、今のうちにアンコールをやっちゃいます。みんな楽しみにしててね。今年は、すごいよぉ!」
小田さんはいたずら小僧のように、へへへと笑いました。
 さぁ、いよいよゲストを迎えてのクライマックス。豪華ゲスト約20人。今、ここに書いてしまうとみなさんの年末のお楽しみを奪うことになるので詳しいことは秘密にしますけれど・・・。
テレビで見ると、
「なんだ~。こういう若者って普通に駅の辺りを歩いている大学生みたい。もうちょっと小ぎれいな格好をしたらいいのに・・・。ほんとに芸能人なの?」
なんて普段はちょっと私も冷たい視線を送ってしまうようなアーティストなのですが、生で歌を聴いてみるととても上手!普段テレビを見る機会が無いのですが、
「歌番組、見ちゃおうかな・・・」
なんてちょっと見直したりして!アーティストだけではなくスタッフも一生懸命に自分の持ち場でステージを創っていました。

「一生懸命に仕事をしている人ってカッコイイ!」

歌やトークだけれではなく、コンサート全部に対して感動したのだと思います。
こういうのって、実際に自分が見たり聴いたり触れたりして、体が納得するんだなぁ、とその時に実感ました。あぁ、子どもたちを連れてきてあげたいたかったな、こんど誰かのコンサートへ連れて行ってあげようと思いました。
 私の長男は、今、中学一年生。ピカピカの一年生から、数ヶ月を経てちょっと味の出てきた一年生です。今まで、学校のこととラグビーのことを一生懸命にやってきました。中学生になってすぐ学校のフェスティバルで3年生バンドの演奏を見てカッコイイ!と思ったのでしょう。友だちとバンドを結成しました。でも、それぞれの楽器も決まりましたが、なかなか思うようにことが運ばないのです。みんな部活がちがうから練習時間がとれないとか、みんな楽器が弾けないからどうしようとか。やりたいことはやりたいけれど、なかなかうまくいかないようです。先輩の演奏で魅了され新しい希望が生まれたけれど、なかなか進まないうちにだんだんもらったエネルギーがなくなってきちゃって、どうやら止まってしまったようです。じゃぁ、もう一回肌で音楽のすごさをダイレクトに感じたらまた頑張りたい!って思うのかな。
 3年生バンドのお母さんに話を聞けばやっぱり母の出番はたくさんあって、練習用スタジオを探したり送り迎えをしたりしたそうです。子どもたちのパワーはすごいので、ほんの数ヶ月でステージで演奏ができるようになりました。もちろん学校の勉強だってちゃんとやっているし、なにしろ「楽しい」と思いながら毎日イキイキ生きていたから、あんなにカッコイイステージができて、後輩たちが
「ぼくたちもやってみたい!」
と感じたにちがいありません。
 さて、
「親にできることって何だろう?」

いつもいつも私たちはそんなことを考えつつ、日々の忙しさに追われています。
「宿題やった?!」

「部屋片付けてよ!」

「早く早く!」

「なんでまたこんなこと間違えてんの?」

「テレビ見過ぎじゃないの?ずうーっとついてるけど!」
これ・・・、みんな私の口癖なんです・・・。
日常生活をしっかりやって健康な子どもに育てるのはもちろん親の仕事なのですが、子どもたちが本当に「感動できる」ところに連れて行ってあげたりするのも、親だからできる後押しなのかな。親も子も忙しい。だけど24時間は全ての生き物に平等に与えられているわけです。じゃぁ「子どもたちが感動できるような機会を創る」には、何の時間を削ったらいいんだろう?
みんなそれぞれちがいます。

「何を削って何をとるか」
親の腕の見せ所かな、なんて・・・

 『クリスマスの約束』

今年、小田和正さんから私へのちょっと早いクリスマスプレゼントでした。


読んでくださって、みなさん、ありがとうございました。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    さとママ (木曜日, 10 12月 2009)

    作文教室の開設、おめでとうございます。(遅ればせながら・・・)
    まっつーママの頑張りと何かを踏み出す心の強さにはいつも感心させられます。同じ息子二人を持つママとしては励まされるばかり。
    『時間はどんな人にも平等に与えられた神様からの贈り物♪』とはゆで卵でブレイク中の坂東英二さんのことば。どう使うかはその人次第。周りにいる人たちとどんな時間を過ごすかも自分のためにどう使うかも自由に決めることができるんだって。クリスマスを機会にそんなことも大切な人と話せるといいですね。子どもたちの心を震わせるような感動ってなんだろう?そんな話ができるかな?
    Merryクリスマス!!

  • #2

    景子 (金曜日, 11 12月 2009)

    さとママさんへ

     いつも応援ありがとうございます。
    応援してくれる人がいるから、がんばれるのです!
     いつだったか、さとママさんが焼いたおいしいパンをほおばりながら
    「どうしてこんなにおいしいパンが焼けるの?」って聞いたら
    「食べてくれる人のことを想って焼くからおいしいんだよ。」
    って教えてくださいましたね。ステキだなぁと思いました。
    だから、さとママさんの二人の息子たちは、
    いつも幸せそうな顔をして、
    「はらへったなぁ、はらへったなぁ」
    って言っているのですね。

    誰かのことを想ってなにかをするってステキですね。
    なんにでも通じることだなぁと思います。
    *帰ってくる人のことを想って掃除をする。
    *着てくれる人のことを想って洗濯をする。
    *いっしょに遊びに行く人のことを想って出かける準備をする。
    *次に使う人のことを想って、トイレを使う。

    などなど、いろいろいっぱいあります。

    ありがとうね。

    私も、
    お日さま作文教室に来てくださる子どもたちのことを想って
    一生懸命仕事をしたいなぁ。

    誰かのことを思って○○をする・・・。ステキ


    作文のお勉強が終わったら、
    待っているおうちの人を想って、無事にみんなが帰ってくれるように
    お見送りしましょう!


    そうだ!さとママさんのおいしいパンやケーキが
    世界のどこかにいる誰かの心を、今日もあっためてくれますように!

    TABLE FOR TWO プログラム
    <http://www.tablefor2.org/jp/index_jp.html>

    何かのお役に立ちますように、ご紹介します。